九州を代表する茶どころ・福岡県八女市。この地で八女茶や国産ハーブを生産から加工・販売まで一貫して手掛けているのが「株式会社 中村園」だ。もともと障子紙などの製紙業に携わっていた工業的な知見を生かし、従来の“勘に頼る農業”を、徹底した品質管理によって安定させる“分析型農業”へ転換。安心安全を大前提に、日々を潤し、暮らしに寄り添うようなプロダクトを打ち出している。
一度そのハーブを手に取れば、圧倒的な香りと鮮やかな色味に驚かされるだろう。製茶は天日干しが一般的だが、中村園では収穫した生葉をすぐに乾燥機に運搬。素材や使用目的に合わせて、細かく温度や湿度を設定・管理することで、香りも色味もそのままに高品質なハーブの安定生産を実現させている。独自の栽培技術でしっかりと香りや有用成分を含んだ葉を、効率的かつスピーディーに収穫し、植物の細胞が壊れないギリギリのラインで見極めて乾燥する――。これらの技術は、彼らの挑戦に向かう姿勢なくしては培われなかった。
新商品の開発もまずは着手して市場に投下し反応を見る。製茶の固定概念に囚われず、トライアンドエラーを繰り返しながら着実にデータを取り、目指すかたちに仕上げていく。もちろん味わいからパッケージに至るまで一切の妥協はない。そうして生まれたプロダクトの中には福岡を代表するフレンチレストラン『ジョルジュマルソー』や西鉄の旅列車『THE RAIL KITCHEN CHIKUGO』とコラボレーションを果たした商品もある。
茶・ハーブの可能性は、決して食品に留まらない。中村園ではこれからアロマオイルや入浴剤などの商品展開、そして生薬の一大生産地創出にも取り組んでいくという。八女の土地が育む植物のチカラを信じて、新しい文化を継承していく。中村園の挑戦は続いていく――。
統括係長 出田(いでた)さんのオシイチ!
「ペパーミント×八女特上煎茶」
爽やかなペパーミントの香りでリフレッシュ!
朝の目覚めの一杯にもおすすめです。
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